クルマに関する単位のお話その2

1:スピード(速度)m/s

速度=距離(m)÷時間(s)で表せます (分かっている?そうでしょうね)

では Aさんが行きに平均時速50km/hでBさんの家に行き、帰りは平均速度
40km/hで帰ってきました 往復の平均速度は何km/hでしょうか?

50+40÷2=45 で45km/h これは違いますね単位が混ざっています

仮にBさん宅まで50kmあったとすれば行きは1時間で着きますが 帰りは50km
の距離を1時間で40km進む速さで走ったことですから1時間15分掛ります

ですから往復の速度は 距離(100km)÷時間(2時間15分)= 44.44km/h
になります(ま、こんなことはおいといて)

クルマで使う km/hのkmは単位の接頭語で単位そのものではありません
キロ(k)は1000倍を、ミリ(mm)は1/1000倍を意味します

km/hはkmの距離と/(割る)とh(hour時間)を組み合わせたものです
ですから単位を変えればいくらでもスピードメータは造れます(意味ないけど)

見慣れたメータと変わったメータ(外側がマイル表示で内側がキロ表示)

BENZ マイル表示
km/h mph

1マイルが1.6093kmですから速度は100mph(時速100マイル) で160.9km/h
100km/h(時速100km)= 62.14mphになります(アメリカドラマでよくある風景)


2:空気圧(kgf/cm2)キログラム重毎平方セインチメートル

よくスタンドで空気圧を補充するときに「何キロにしますか?」に対して
 「2.4キロでお願いします」などといいますがこれも単位が抜けています

タイヤゲージ コンプレッサー
タイヤゲージ バキュームゲージ

最近は kPa(キロパスカル) が使われだしています(天気予報などでお馴染み)
1kgf/cm2=98kPa(1キログラム重毎平方センチメートル=98キロパスカル)

右側のバキュームゲージの単位:コンプレッションは圧力の値で
単位はPa(パスカル) あるいはkg/cm^2で表されます

ちなみにタイヤの空気圧管理は扁平タイヤの方が高くシビアに行って下さい



3:バネレート(kgf/mm)キログラム重毎ミリメートル

クルマを支えるスプリングコイルの特性を示すもので、沈み込む度合いを示す量

つまり 1mm縮めるのに何kgf必要かということです
ここでも 質量kgでなくkgf力の大きさの単位ですね

1mm縮めるのに「質量として何kg必要か」ではなく
「力の大きさとして何kgf必要か」 です

W124のスプリング

ノーマル C36
A:ノーマルとフィンテック B:アイバッハとノーマル

A: ノーマルスプリングとフィンテックダウンスプリング(これで約40mm下がりました)
(径の太さは同じで長さが一巻違っていました)
B: ノーマルスプリングとアイバッハのスポーツスプリング (約30mm下がりました)
(明らかに太さも長さも違っていました)

サスペンションの構成部品
●路面からの振動や衝撃を受け止める スプリング
●スプリングの動きを規制する ショックアブソーバー
●スプリングの補助的役割をする スタビライザー バンプストッパー
●車輪の適正な位置を保持する各種の アーム類 ロッド類
●色々な支持部分に使用されている ラバー ブッシュ類 等です

これら様様な要因が絡んでクルマの硬さや乗り心地に影響します
『脚回り悶絶倶楽部』 参照

 簡単に言えばこの値が大きければ縮まりにくい(硬いバネ)
=車体に対する加重で変形しにくい=スポーツ向け

乗り心地は悪くなりますがロールしにくく飛ばせる脚回りとなります
反対にこの値が小さければ反対のことになります



4:摩擦係数(μミュー)

冬の季節なら 「雪道は低ミュー路です気をつけましょう」 などと言います

摩擦係数: 物を滑らせるときにかかる摩擦の大きさを示す係数のことで

垂直にかかる力の大きさに対する滑らせるのに必要な水平方向の力の
大きさの比のことです(よく分かりません)  理論より実践です

大変よい思い出です
低ミュー路 テスト スピン
テストコース
低ミュー路
スピン

『アケボノテストコース体験記』 をどうぞ



5:トルク(kgf・m)キログラム重メートル(N・m)ニュートンメートル

もう一度トルクの話を 今回はクルマのトルクの話でなくトルクレンチの話です

何気なくやているトルク作業
タイヤ トルクレンチ
ホイールボルトを締める ナットを締める

重要なトルク管理

KTC 図解
新旧トルクレンチ 図解

トルクとは軸が回転するときの力の大きさをいいます

長さ1mの棒で1N(ニュートン)の力を入れてボルトをひねった場合1N・mといいます
駆動力(N)=車軸トルク(N・m)÷タイヤの半径(m)

上の写真で説明するとホイルのボルトを締める、ボルトを締める場合
マニュアルで締め付けトルクが10kgf・m(98N・m)としますと
柄の長さが1mあるレンチで10kgfの力の大きさをかけて回したときのトルクです

ちょっと前までの「プリセット式トルクスレンチ」には「kgf・m」と「N・m」の表示がありました
最近の「プリセット式トルクスレンチ」には「N・m」の表示しかありません

詳しくは  『KTCのプリセット式トルクスレンチ』 をどうぞ

図では レンチの長さが30cm になっています

レンチ先端を押す力(N)=推奨締め付けトルク(N・m)÷レンチの柄の長さ(m)
を当てはめますと  10kgf÷0.3m=33.33kgf になります

ホイルボルトを締め付ける力は上から30kgfの力を入れればよい訳です
よくL字型レンチで全体重を掛けている人がいますがとんでもないことです

まだまだ色々な単位がありますがとりあえずこのぐらいで終わります
ではまた(^^)/ 


きちんと機械工学習ったわけでないので間違えている処あれば教えて下さい
すぐ訂正いたします




次はW124でお馴染み(笑)

「漏れを止める!のお話」




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