W124フロント脚回りの考察
最高速号(W124 300E−24)新車の乗り心地を目指す
「フロントの脚回り交換」まずは「ステアリングロッド」からです
ステアリングロッド関係図解
|
ステアリング図解 |
「センターロッド(ドラックリング)」の左右にタイロッド左右が付きます
ロッドは直接繋がっているのではなく「アイドラアーム」と
「ステアリングギアボックス」のステー(穴開き)を概して繋がっています
ドラックリング左右
|
|
ドラックリング右 |
ドラックリング左 |
「ドラックリング」下にあるのが「ステアリングダンパー」です
「アイドラアームブッシュ」も見えます(一緒に交換した方が楽です)
「ドラックリンク」・「タイロッド左右」
|
新品ロッド類 |
「ドラックリング」「タイロッド左」(色が違う方)と「タイロッド右」です
タイロッドエンド
|
|
タイロッドエンド右側 |
タイロッドエンド左側 |
タイロッドエンドだけでも交換できますここが痛むとハンドリングに影響します
以前交換した様子は
「タイロッドエンド交換編」
をどうぞ
|
|
タイロッドエンド右側 |
タイロッドエンド左側 |
ここのブーツが破れていると車検に通りません
左右でネジの向きが違います交換は左右一緒にやりましょう
「アイドラアームブッシュ」・「ステアリングダンパー」です
|
|
アイドラアームブッシュ |
ステアリングダンパー |
筒の中に入っていますがブッシュのヤマが減ってきます
そのへんはここ
「アイドラアームブッシュ交換編」
をどうぞ
ステアリングダンパーは外してみて伸び縮みの具合をみます交換は簡単です
一番影響のある「ロアアーム」です
交換すれば脚の動きが滑らかになります
|
左ロアアーム図解 74がリペアキット 77がブーツです |
「ロアアーム」「ロアアームブッシュリペアキット」「ロアアームブーツリペアキット」
傷み具合によって交換する部品を考えましょう
|
|
右ロアアーム前側から |
右ロアアーム後方から |
ただしW124中期以降(除くE280)はボールジョイントの交換はできません
|
|
ロアアームボールジョイント |
OEMロアアームボールジョイント |
中期以降のリペアキット
|
|
外したロアアーム |
リペアキット |
300E−24から外した「ロアアーム」もう「ブッシュ」は外してあります
上が「ロアアームブッシュリペアキット」下が「ボールジョイントリペアキット」
「ロアアーム」が上下の制御なら「スタビライザー」はねじりの制御です
|
|
スタビライザー右側 |
スタビライザー左側 |
|
|
ディーゼルターボのスタビライザー |
ブッシュ取り付け場所 |
スタビライザーを太いものに交換するのもねじりの制御には有効です
ブッシュは早く痛むので定期的な交換が必要です(内外四個必要です)
ロアアームに付属している「ダンパー」と「スプリング」です
|
|
ダンパーとスタビライザー |
ダンパーとロアアーム |
普通の「ダブルウィッシュボーン」と違い「ダンパー」と「スプリング」は離れています
「ロアアーム」の真ん中に「スプリング」を乗せて外側から「ダンパー」で締めています
|
|
スプリングがない場合 |
ダンパーがない場合 |
車高は「スプリング」で決まり「ダンパー」はスプリングの伸び縮みを止めます
スプリングの長さと硬さとダンパーの長さと硬さは密接な関係にあります
このバランスが難しく純正のAMGとかスポーツラインはよく考えられています
スプリングとシム
|
|
シムとスプリング |
ヒゲ4本のシム |
スプリングの下側はロアアームの凹へ上側はシムを概してボディに取り付きます
このシムは4種類の厚さがあり多少なら車高調整ができます
下側の取り付け位置はロアアームのくぼみ上側の取り付け位置はシムのくぼみに合わせます
フロントダンパー(ショックアブソーバー)とアッパーマウント
|
|
ダンパー下側の取り付け |
ナックルアームの図面 |
ダンパーの下側は大変丈夫な「ナックルアーム」の三カ所に付きます(図面参照)
ここはタイヤの動きと連動します(ナックルアーム先はハブベアリングが付きます)
|
|
ディスクバックプレート |
ナックルアーム |
バックプレートは「T30のトルクス」で外しますナックルアームが見えます
ヒモを通している所にダンパーの上側の19mmボルトが通り固定されます
ダンパーを外す
|
|
ダンパーを外すと |
ひもでしばっておく |
支えるものがなくなるのでローターがボールジョイントを軸に倒れてきます
作業の時にはブレーキなどに無理がかからないようにひもで支えておきます
今度は上側です
|
|
アッパーマウント図面 |
カバーとバンプラバー |
上側は「アッパーマウント」(金属のステー付き)で固定されます
途中に緩衝材「バンプラバー」ダンパーを守る「蛇腹のカバー」が付きます
アッパーマウントの役割
|
|
W124フロント脚回りの図面 |
アッパーマウント表・裏 |
ダンパー上側の固定はボディでされますがW124は直接ボディに付くのではなく
「アッパーマウント」という金属の回りを硬質ゴムで固めた部品を概して固定されます
|
|
取り出した跡 |
下から仮り止め |
以前交換した様子は
「アッパーマウント交換編」
をどうぞ
|
|
13mmのボルト3本 |
金属のステーで終了 |
アッパーマウントも劣化してくるとゴムが硬くなり(弾力がなくなる)
穴が大きくなってきます(ダンパーの頭が動く)結果
落ち着きがなくなります
W124以降例えば「W202」「W210」「W220」などはボディに直接付けています
逆に「W201」はW124と同じ 「EVO2」などはもっと凝ったものが付いています
「最善か無か」W124消耗品も多いが交換すれば新車の乗り心地!??
その辺のお話は
「脚回り悶絶倶楽部朝まで討論会」
をどうぞ
フロントの次はリヤの脚回りです
「W124リヤマルチリンクの考察」