W124ステアリングギヤボックスのオーバーホール

ステアリングの特徴「リサーキュレーティング・ボール (通称ボールナット式)」を極上にする

平成29年11月最高速号12ヶ月点検で指摘されたステアリングギヤボックス下側からの漏れ
どうせならオーバーホールをということで「JUST」さんにお願いしました(DIYはちと無理)

137162km 朝6時7分 外気温10℃ 出発

JUSTさんまでは約110kmほとんど高速ですが途中混雑する区間があります
渋滞がいやで朝早めに出発します途中サービスエリアで朝食する予定です

友部SAで休憩 久々の記念写真

平日なのでほどほどの混雑で通過できました「友部SA」で休憩&朝食です

JUSTさんは9時からですから時間調整して出発です

124km8時半着 新しい看板

ボンネット開けて待機しています(^^)

ほどなく定時になり打ち合わせ後作業開始です

リフトアップします(上げる前にパワスタンクのオイルを抜いておきます)

リフトアップ 下側から覗く

トヨタ式アルミテープが目立つリヤディフューザー(笑)

W124フロント これが問題のギヤボックス

ここからが本格的な作業です

ステアリングダンパー フェンダー内側のボルト3本

いきなりここまできましたが前準備が色々とありますヘインズ日本語版から引用です

ステアリングギヤボックスと関連部品

5番が苦労して取り付けた 「リターンホース」「高圧ホース」 です

6番3本のボルトが写真のボルトですこれを外せばギヤボックス落ちてきます

ステアリングギヤボックス 拡大写真

まあ漏れていると言えば漏れているしいないと言えば漏れていないような気がしますが

ビフォー アフター

こんな感じでがらんどうになります(このステアリングコラムのゴム交換したかったなあ)

これからは地味だけど非常に大事な分解・洗浄です

ピットマンアームを外して分解 フランジのカバー

ピットマンアームを外して分解していきます手際が素晴らしいです

シャフトA ウオームシャフト

見ているだけですがスルスルと分解していきます簡単な構造図です

ステアリングギヤボックスの構造

その前に問題が(全然慌てていません自分ならパニックです)

熱でボルトを外す ミニダクタ2

フランジを外す時にボルトが一本折れました(^^;ミニダクタ2の出番です

MINI DUCTOR U(電磁誘導加熱器IHヒーター)周りを暖めて固着したボルト を外す機械
(こちらで詳しく説明しています) 便利だけど10万円以上します

で、無事分解終了

分解されたステアリングギヤボックス 問題の箇所拡大

原因は「ロックタイト(緩み止め剤)」の付けすぎだそうです

洗浄また洗浄そして洗浄

外した部品たち スクリューからボールを抜く

外したボルトなどほとんど新品に交換します
スクリューからボールを取り出しています

22個のボールナット この溝にボールが入っています

写真では22個しか写っていませんが23個使われているそうです
このシャフトにボールが入って転がるのですなんという繊細な構造なんでしょうか

8割が洗浄なんです言葉通り総ての部品を丁寧に洗浄磨いています

洗浄して磨き ウェットサンドブラスト洗浄

高村社長がウェットサンドブラスト洗浄をしています

ビフォー アフター

錆まで取れてとってもキレイです

総ての洗浄が終了しました

さて組み立てですがその前にちょっとした問題が

ピットマンアーム 欠けている

原因は分かりませんがピットマンアームの穴に欠けている部分がありました
思い当たる節はありませんがなにかやったようなやらないような?う〜むむ

比較検討 ギヤボックス本体もキレイに

縦から横から後ろから前から(笑)よ〜く検討の末同じ物という判定で決着
パーツナンバー2419は同じでも番号の長さが違うコストダウン?(笑)


さてこれで本当に組み立ての開始です



次は  「ステアリングギヤボックスの組み立てと調整編」  です



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