W124 パワーステアリング高圧ホース交換

W124の場合丈夫な部品ですがやはり何時かは漏れてきます

平成27年11月最高速号12ヶ月点検で指摘されたパワステ高圧ホースからの漏れ
崎山先生の「自分でおやりなさい」ということでまずは部品の手配と工具の用意です

パワーステアリング高圧ホース リターン側と高圧側

300Eー24本国(ドイツ)ではレベ付きが標準ですパワステホースも仕様で違います
自分のクルマに何が付いているのかを確認します(最高速号は金属のグルグルでした)

純正高圧側ホース クロウフットレンチセット

純正番号A174 466 27 81 定価17604円!
パイプ関係には必要な「クロウフットレンチ」一応セットで持っています

ホースを外すのでタンクを空にしておきます

自作のスポイト 空にしておく

実際はここで撤退しました(^^;

最初はギヤボック側のナットを緩めるのにクロウフットレンチは入るが回せない!
ということで中止しました プロはどうやるんだろう?と崎山先生に聞いたところ

「あれはエンジンを持ち上げて隙間を作るんですよ」 とのこと(^^)


再度挑戦をしました


エンジンを持ち上げる準備をする

エンジンマウント下側 ステアリングダンパーも外す

エンジンマウント下側の17mmボルト左右とも外しておきます
作業の邪魔になる(前の経験から)ステアリングダンパーも外します

オイルタンクからオイルを抜いておきます

タンクを空にする 新しいので再使用する

フイルターも取ってできるだけタンクを空にしておきます
まだ新しいオイルなのでビンに受けて再使用します(前回交換済)

オイルパンにジャッキをかけておきます

KYB油圧ジャッキ 邪魔になる上側を外す

比較的簡単な所(上側)にある「リターンホース」19mmクロウフットレンチで外します
緩むとオイルが垂れてきますので素早く外して栓かラップで目止めをしておきます

栓をしておく ホースプラグセット

工具のストレート製安いけどあると便利な「ホースプラグセット」

いよいよ高圧ホース側へのアクセスです

下側からアクセス 拡大写真

逃げがあってクロウフットレンチが入りますが回せるほどのスペースがありません
前回はここで撤退しました
(^^;

今回はここから エンジンを持ち上げてスペースを作ります

油圧ジャッキを上げる スナップオン11/16インチ

クロウフットレンチが回るスペースが出来るまでゆっくりジャッキを持ち上げていきます

崎山先生からお借りした「スナップオン(Snap-on)」の11/16インチ(17.46mm)
さすがにしっかりした造りでこれなら滑る(広がる)心配がありません(高価ですが)

が  が  が が が が (大汗)

なんとしても回りませんまずスペースがなくブレークバーが使えません
ソケットレンチも頭が入りません延長して使いますが力が入りません

オイルで手が滑るし角度が難しいし両手が使えないし狭いし暗いし(笑)

それでもなんとかユニバーサルジョイントを使いおもいっきり体重をかけたら 緩みました

が  が  が が が が (大大汗)

ダブルナット ギヤボックス

リターン側ですがこのようにギヤボックスと連結しています(ダブルナット)
なんとギヤボックス側のネジが緩みました・・・

それ以上いくら力を入れても本体の方は緩みません ど・う・し・よ・う〜う(泣)


結果


ちぎれ(り)ました(笑)

先っぽ 再使用不可のホース

オイルはポタポタ垂れてくるは絶望感にさいなまれるやら疲労感が押し寄せてきます

しかし! こうなれば簡単に外せます(笑)

ポンプ側を外す 抜き出したホースと新品との比較

パワステポンプ側を外します(17mm)ズルズルと抜き出します
これがこんだけ苦労して外した「パワステ高圧ホース」です(^^;

改めて新旧比較してみました同じです良かった〜

さて今度は外してしまったギヤボックス側の修正です

この部分から落ちてきた 銅ワッシャー寸法

くっついてきた部分はダブルスパナで外しました(それほど固かったです)

銅ワッシャーの寸法は内径12mm外径16mm燃料ポンプと同じ寸法です
何種類か在庫していますので(燃料ポンプ用)サクサクと取り付けます

ホースをカシメる前にパワステポンプ側を取り付けます

ロータリージョイント 17mmスパナで大丈夫です

テーパーになっていて途中で止まります角度に充分気を付けて差し込みます

仮り止めしたら下側です

スイベルジョイント 17mmクロウフットレンチが必要です

クロウフットレンチに 『ユニバーサルジョイント』 『エクステンションバー』を組み合わせ
72枚ギヤのラチェットレンチ(BATE)  で元の角度を意識してしっかりと取り付けます

コツが分かるまで色々な工具引っ張りだして最適な組み合わせを勉強しました
ギヤ数72で2回で回らなくなるので約10度しか動かせられないということです


忘れずに上側(リターンホース側)を取り付けますこちらは19mmです

19mmクロウフットレンチ 元の配管の向きを合わす

今までに比べればなんと楽なんでしょうパイプの位置を合わせてカシメます

とりあえずホース関係はこれで終了です\(^^)/ サクサクと元に戻しましょう

エンジンを下げる エンジンマウントのボルトを付ける

ステアリングダンパーを元に戻します

ステアリングダンパー 取り付け

パワステポンプを元に戻します

ポンプ内を組み立てる 新品フィルター

オイルを補充する 適正な量

減った分オイルを補充します(冷感時なので三角形の印まで)
ステアリングを回してエア抜きを行います

最後にエンジンをかけホースからの漏れをよ〜く調べてアンダーカバーを付けて終了です

マメに手を洗いましょう アンダーカバーもキレイに

オイル関係を整備する時はバケツに水、ハンドクリーナ、ロールウエス、 ブレーキクリーナーなどを用意し
常にキレイな状態で作業をしましょうオイルが付着していると思わぬ怪我につながります



2016年1月8日追加

崎山社長から伺った話「あれは元(ギヤボックス側)に何かを噛ませてから緩めるんですよ」

勉強になります(^^)


次はステアリングギアボックスのオーバーホールですかね


追記:2017年11月1日にJUSTさんでオーバーホールをしました


お次は 「ステアリングギヤボックスのオーバーホール」  です




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