W124パーキングブレーキシューの交換

『パーキングブレーキの調整』ですついでにアジャスターの構造も理解します

ヘインズマニュアルより

パーキングブレーキを踏んだ時に「カチッ」という音が7〜8回聞こえれば調整は正しい
「カチッカチッ」という音が4回未満または11回を超える場合は調整が必要です

参考のためローターを取った状態の写真です

ドライバーで調整(参考写真) アジャスター

マイナスドライバーなどをホイルボルト穴から入れてアジャスターリングを回します

アジャスターリングの構造

調整前縮んでいる 調整後伸びている

アジャスターが伸びてシューが広がりますこれでパーキングブレーキが効きます

国産車などの場合はタイヤを付けた状態で調整ができます(ホイルの裏から調整ができる)
W124の場合はこのようにタイヤを外して調整します面倒ですね


1:パーキングブレーキシューの取り外し

ローター、パッドを取り外します (外し方は  「こちら」 をどうぞ)

汚れているバックプレート 横から見たシュー

構造(アジャスターの方向、スプリングの嵌め方など)を理解します

「固定スプリング」を外す
固定スプリングを押して 回してホイル穴から取り出す

プライヤーなどを使って「固定スプリング」を縮めて90度回して外します
フリーになったら「下側リターンスプリング」を外してシューを広げて外します

スプリングの構造を理解する
新品のシューと付属部品 新旧比較と位置決め

特に注意する処

上側のアジャスターとスプリング 下側リターンスプリングのフック

上側のスプリングは後ろ側から掛けますアジャスターの向きはこうです
下側リターンスプリングはフック部分が長い方を上側のシューに掛けます

パーキングブレーキシューを取り付ける前に
掃除&さび止め処理 組み立てる

バックプレート、ハブ周り、シュー内側などを掃除してさび止めを塗布します

アジャスターを組み立たて シューの下側を広げてシャフトに嵌めます
シューの下側をサイドブレーキの金具(エクスパンダー機構)に嵌めます

下側リターンスプリング
上側パーキングブレーキシュー プライヤーなどでかける

パーキングブレーキシューの下側を「エクスパンダー機構」にはめる
「下側リターンスプリング」を「プライヤー」などを使って引っ掛けます

各シューが各リターンスプリングで正しい位置に固定されていることを確認します

とても難しい「固定スプリング」

下側固定スプリング 上側固定スプリング

上下(左右)の固定スプリング押して回すだけですがこれが難しいです
(バックプレートの穴が小さくて固定スプリングが押しにくいなど)

マニュアルでは「下側リターンスプリング」を取り付けてから 「ブレーキシューを定位位置に決め」
最後に固定スプリングを取り付ける とあります が、 先に固定スプリングを決めたほうが楽です


最後にサイドブレーキの調整をします

ローターを取り付ける キャリパーを取り付ける

マニュアルから

シューを広げて車輪/ディスクを回せなくなったら刻み付きリングを
5〜6歯分戻して車輪が簡単に回るようにする      とあります



次はローター関係です

「フロントローター交換」 です




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