ATのオーバーホール価格

1999年AT仙人に相談に行ったその後のお話です


15日後 総て終了したという連絡が携帯にありました
開けてみたらかなり逝っていて総て交換したとのことです

いや〜な予感 いったいいくらかかったやら??ドキドキ??



明細がでました 「402150円」 (*_*)(−・−)(+_+)(;_;)
ハラホロヒレ〜 (笑)(笑) (泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)


携帯持ったまま気絶してしまいました(笑)

遠くの方で「ミッション降ろして開けたら全部駄目になっていた
ディスク・オーリング・シーリング全部交換 こんなもんですよ」

「ハア〜 そんなものですか・・・・・・」

瀕死の状態から立ち直りとりあえず明後日取りに行くと返事をしました
頭の中色々なことが駆け巡ります  ど・う・し・よ・う・う・う・う・う・う

ATの心配はなくなったけど、生活の方が心配です(^^;


翌日なんとか立ち直って退社後、電車で横浜方面まで行きます
JR横浜線小机駅まで迎えにきてもらい早速愛車に乗りこみます

なんかトルクが上がったような気がします

エンジン軽くなってます 特に40〜60km/hの力が違います


仙: 「どうです よくなっているでしょう」
自: 「トルクが上がっているような気がします」

仙: 「ATきちんと直せばエンジンの調子良くなった気がするもんだよ」

自: 「あれ?シフトのショックは変わってないんですか」
仙: 「24バルブは力あるからいじっていない300Eならもっと静かになる
   好みでどうにでも調整できるよ」

で、ほどなく仙人宅到着

仙: 「いや〜 開けてみたら壊れる寸前 結局全部交換しましたよ」
「中途半端に直してもしょうがないんで完全なオーバーホールだった」

交換した部品見せてもらいました(一部ですが)

仙: 「ほら このクラッチなんか真っ黒になっている 焼けているんだよ
こっちのは金属紛が出てしまっている 金属同士が擦れてスラッジが
オイルに混じる そのうちにバルブボディを詰まらせて完全に壊れる」

AT内部 ATクラッチ
(参考写真)
AT内部 ATクラッチ

バルブボディA・B・Cもきちんと分解・洗浄したそうです

自: 「これからのメンテナンスはどうすれば良いのですか?」
仙: 「2万キロ毎にオイル交換 2回に1回はフィルターも交換
   要はエンジンオイルぐらいに気を使ってやってあげなさい
   月に一度はオイルの量を確認 減っていたらレベルまで足すこと
   増えていたらすぐにうちに来ること!水が混じっているかも知れない」

自: 「どのくらい持ちますか?」
仙: 「大事に乗ればあと10万キロは保証するよでもその前に点検に持ってきなさい」

自: 「またその時にこのくらいお金が掛かるのですか?」
仙: 「今回は全部交換したけど、ここまで悪くなっていなければそんなにはかからないよ」

自: 「8万キロだったけどW124だとこの位で逝ってしまうもんなのですか?」
仙: 「いや 乗り方が悪ければ5万キロでも滑っている車いくらでもいるよ
   そもそも滑っていることに気が付かない人がほとんどじゃないかな
   いいかね AT調子悪くなるにも段階がある

   最初はオイルが汚れるオーリングが硬くなるそのうちクラッチが滑り出す
   次にそのカスがバルブボディに入って詰まらせる
   それで力がないといってアクセルを吹かすそれでもっとクラッチがいかれる
   最後にはバンドまで逝ってしまう ここまでくれば50万円でも直らんよ」

自: 「よく駄目になったら載せ替えれば20万ぐらいで済むといいますけど?」
仙: 「載せ替えるにも相性というものがあってなかなか上手くいかないよ
   それより載せ替えのミッションが大丈夫という保証はない
   いくらオーバーホールしたといっても動かしていないものは心配だし
   やはり今まで使っていたものを直すのが一番じゃな」

仙: 「でもさすがに190Eは減ってきた 一時期はものすごく多かったんだが
   最近は少なくなった あのクルマは今はもうそこまでしないんだな」

自: 「ベンツの中で一番良いミッションってなんですか?」
仙: 「W126はお金が掛かっているが古い W123は分かりやすい
   W201はちゃっちいW210やW202は中を開けてみるとがっかりする
   コストダウンが見えてしまうんだ やはりW124が一番バランスが良いな」


なかなか面白い意見が聞けましたもっと話していたいのですが遅くなるので失礼します


仙: 「なにしろ機械は消耗品だからガチャガチャと動かさないこと
   やさしく丁寧に扱ってあげることだな500km位は慣らしだと思いなさい
   帰りの高速で違いが分かるよ つながり方が違うよ」


さて帰り道は第三京浜ですバビューン う〜ん よくわからない
それよりミッション静かになってデフからのウナリ音が聞こえます

最後に車庫入れの時(家の車庫へは坂道をバックで上って切り返しを何回かする)
リバースが力強くなっていました\(^^)/



以上でAT仙人訪問記は終了です

その後最高速号(92'300E-24)のATはとても調子がよござんす
エンジン駄目になってもATだけは降ろして売れると思います(笑)

あとで聞いた話ですけど300E−24って物凄い熱をもつエンジンなので
ATFは過酷な使い方されているそうです

以上少しでも皆様の参考になれれば幸せです(^^)


2009年追加です
今でも「AT仙人に相談したいのですけど連絡先分かりますか?」

などメールがきますがさすがに仙人といえどももうお年なので
作業はしていないそうです(ファクトリーはあると思いますが)

2012年追加です
あれから13年!最高速号も12万キロに達していますATFの交換は
定期的にやっていますが今のところはスラッジも金属片もありません

ATの調子も問題ありません やはりAT仙人言うことだけはあります



プロフェッショナル訪問記 次は

『群馬秘密工場訪問記』  です



●折角ですから自分が調べたATFのことなどちょっと書いてみます


「ATのオーバーホール編」 をどうぞ



ば    ほ    ね