M103(300E)ウォーターポンプ交換
最近オーバーヒートしていないのにクーラントが減っている
駐車場に冷却水の漏れた跡がある
などの病状があればウォーターポンプを疑ってみましょう
本体のベアリングが壊れると「ガー」という音がしだします
もっと酷くなるとVベルトがブレるのが分るようになるそうです
基本:エンジン型式に合ったウオーターポンプを購入しましょう
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ウオーターポンプ |
短いホース |
純正でも社外品でもウォーターポンプにはオーリング(2種類)は付いてきます
この短いホースは付属しませんので必ずこの『短いホース』も注文しましょう
では交換方法です
1:
エンジンを冷やしましょう LLCが吹き出ることがあります
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2:
LLCを抜きます ラジエーター下のドレンボルトを緩めます
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3:
アッパーホース・ロアホース・サーモスタットなどを外します
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4:
ファンシェラウドを外します
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この辺は
「ラジエーター取り外し編」
をご覧下さい
さていよいよ本格的な作業開始です
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新品ウオーターポンプ |
300Eエンジンルーム |
300E(M103型)直六SOHC3000cc 新品のウオーターポンプです
エンジンかけるとポタポタと水が漏れて毎朝足しながら走っていたそうです
1:
「ベルトテンショナー」交換作業と同じようにVベルトをゆるめ外します
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2:
冷却ファンを外します(羽を取らないで直接プーリーを外しても構いません)
8mmの六角ですがラジエーターがあるためラチェットレンチが使えません
しかたがないのでL字型六角をディープソケットに入れてSSTを作りました
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3:
カップリングを外します 中心にある8mmの六角です 本当に硬いです!
(注)この作業には「カップリング止めステー」というSSTが必要です
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プーリーストッパーと8mmHex |
ファンカバー |
クーリングプーリーとウォーターポンプにあるプーリーを外します
これでエンジンルームだいぶすっきりしてきました もう一息です
ファン外れました大変汚れていますね〜
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エンジンルーム |
300Eエンジンルーム |
ベルトテンショナーを取り出します 取り出し方は
『こちら』 を参考にして下さい
いよいよウォーターポンプの4箇所のボルトを外します
このときにパワステポンプが邪魔になりますので
根元のボルト4本を外してポンプが動くようにします
これでウオーターポンプ取り出すスペース(隙間)を作ります
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ボルト |
ポンプ |
このボルトを外してウオーターポンプを取り出すときにパワステポンプを傾けます
ウオーターポンプを止めている4ヶ所のボルトを外します
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ウオーターポンプ |
油汚れ |
4本のうちなぜか1本は8mmHex(六角)が使われています
(年式型式工場などで車種によって異なっています)
奥の13mmのボルト2本を外すのが大変でした
ユニバーサルジョイントとエクステンションを組合わせて外します
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ウオーターポンプの跡 |
4ヶ所の穴 |
綺麗になにも無くなったエンジンルームです 油汚れが凄いです
ウォーターポンプの取り付けです
ですがその前にやっておく重要なことがあります 外した跡の脱とカーボンの除去です
ブレーキクリーナーをがんがんかけて砥石で古いガスケットのカスなどを綺麗にします
ウォーターポンプの大事なオーリング回りも完全に脱脂してからオーリングを付けます
液体ガスケットなどを薄く付けて収めます
またもや知恵の輪のようにして収めます
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新品取り付け |
入った |
この時に『短いホース』も一緒に取り付けます
位置決めピン(2本)も忘れずに移植しておきます
新旧比較
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新旧比較 |
新品 |
新しいウォーターポンプ入れてます綺麗に収まりました
短いホースを注文していなかったので交換してません残念
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取り付けその2 |
取り付けその3 |
センサー類を移植して、ベルトテンショナー類付けて、プーリー付けて
カップリング付けて、ホース付けてVベルト嵌めて13mm回して張り調整して
サーモスタット取り付けて、抜けたLLC足してエア抜きして終了です
2005年11月最高速号(300E−24)もようやっとウオーターポンプを交換しました
24V(M104エンジン)は複雑で大変でした その様子をまとめました
全部で7項目あります
「M104ウオーターポンプ交換(300Eー24)」