W124コンパニオンプレートのお話

コンパニオンプレートの役目とは(本当は沢山あるよ)

普通言われていることはショックや振動の吸収のため」ですが
もうちょっと詳しい人は「安全のため」と答えると思います

追突事故で激しい衝撃が加わると引き千切れて下に落ちる

果たしてそれだけでしょうか?
前期型の前側 8mmヘキサゴン

前期型(俗にいう『三日月型』です) 使われているボルトは8mmヘックス(六角)です

後期型(92年以降)では写真のように違っています
後期型の前後 19mmのボルト

よく見ると真中の穴、大きさが(太さ)が異なっています
つまり元々のドライブシャフトの径が違うということです

太くなれば安全面・経済面ですぐれているんでしょう
当然太さが違えば使われるボルト&ナットも違ってきます

面白いことに前期型の方が凝った造りになっていて値段も高いのです
その分、後ろのコンパニオンプレートが安いものでまかなっています

後期型は簡単な造りで値段も安いですし、前後同じものを使います
当然前の方が早く痛むのですが・・・

でもこれもパーツリストを見ると最初は前後違うもの使っています
いつの間にか前後同じで大丈夫になってます

古いベンツに乗っている人から聞いたのですが縦目ベンツといわれる車では
もっと凝っていて車毎、前後毎に違うのを使うぐらい種類が沢山あったそうです

なぜ昔のベンツはそういう面倒なことやっていたのでしょうか?
安全のためばかりではないですよね

ちなみにW124でもV8はもっと高価で丈夫なもの使っています
特に500Eなどとんでもなく良いもの使っています

車のパワーによって使い分ける手間コストを無視してでも・・・
昔のダイムラー社の拘りが感じられます(ました)



「コンパニオンプレート新旧比較編」 作りました



back     ほ     next